雅子さま「子どもを取り巻く環境」に心を寄せる 両陛下、令和皇室の在り方を模索

文/佐藤公子

子供を巡る環境に心を寄せる両陛下

天皇、皇后両陛下は12日、保育現場の専門家を赤坂御所に招き、ご進講を受けられた。厚生労働省の子ども家庭局長・渡辺由美子氏と、保育関係組織の日本保育協会の大谷泰夫理事長は、新型コロナウィルスの感染拡大による保育現場の課題や、社会問題となっている子どもの虐待などについて、1時間超にわたり説明を行った。

両陛下は時折メモを取られながら「保育の現場は大変ですね。大切な仕事なので頑張って下さい」と激励されたという。

長年、次世代を担う子供たちをめぐる環境に関して心を寄せられてきた両陛下。昨年の即位にあたり、子どもの貧困問題に取り組む『子供の未来応援基金』とNPO法人『全国災害ボランティア支援団体ネットワーク』に5000万円ずつ寄付された。

元宮内庁職員の小内誠一さんは次のように話す。

「天皇陛下の私費による寄付は、金額が1800万円を超える場合は国会の承認を経なければいけません。今年3月には陛下のご即位に伴い、社会福祉事業へ1億円以内の寄付を可能にする国会議決が行われました。上皇陛下の御即位の際も、児童福祉と障害者支援の二団体に計1億円が下賜されました。皇室と特定の個人や団体との結びつきを避けるため、こうして国会の議決が必要となっています」(小内誠一氏)



両陛下と育児教育

福祉は皇室が心を尽くしてきた分野の一つである。平成の時代より毎年「こどもの日」「敬老の日」「障害者週間」にそれぞれ施設訪問をされているが、令和となり「こどもの日」「障害者習慣」を天皇家が、「敬老の日」を秋篠宮家が担当することになった。

御代替わりしたての2019年6月21日にも、両陛下は、「こどもの日」にちなみ東京都港区の区立麻布保育園を訪問されている。即位礼関連の儀式で多忙を極める中にあっても、その合間を縫って施設を訪問されたことは、両陛下に育児教育への並々ならぬ関心があるからだろう。

両陛下は子供たちと“お買い物ごっこ”を楽しまれ、雅子さまは「きれいな色のさつまいもですね」「きゅうりを1つお願いします」。紙製のピンクの財布から銀紙でできた100円を支払い、お買い物をされた。楽し気な雅子さまの表情は、令和のベストショットの一枚と名高い。

お買物される雅子さま


新たな皇室の「役割」

今上陛下が皇室の役割について「時代の流れを的確にとらえて考えていく必要がある」と初めて触れられたのは1996年のこと。2004年の会見では、以下のように話された。

前の時代からの公務も大切にしなければいけないものもありますが、その辺りを整理して今の時代に合ったような形で新たに私たちでできる公務を考えていくことができればと思っております。もう一度長い目で、本当に皇太子として今どのような公務を、そしてどのような形で果たしていくべきか宮内庁も含めて真剣に考えていただきたいと思います。

宮内庁HP 皇太子殿下お誕生日に際し 会見年月日:平成16年2月19日

また翌年2005年の会見では、「新たな要請がある場合には、積極的に考えていきたい」分野としてより具体的に四つを挙げている。

  1. 環境問題(水の問題)
  2. 子どもと高齢者に関する事柄(子どもや高齢者の福祉、子どもの教育の問題)
  3. 国際的な文化面での交流、諸外国との友好親善関係の増進
  4. 産業・技術面での様々な新しい動き

平成の皇室は「国民とともにある皇室」を推し進めた時代だった。今上陛下は皇太子時代より「国民の中に入っていく皇室」というスローガンを掲げられている。貧困格差、虐待、高齢化社会などが社会問題となる昨今の日本において、陛下は時代を的確に捉え、皇室としてどのような活動をしていくべきか、常に模索と実践を重ねられている。

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8 件のコメント

  • 皇太子時代今上が「公務の整理」を口にした事も、それを反対する勢力があり、当時の皇太子ご夫婦お二人を追い詰めたと聞いた事があります。

    令和の時代は皇室の正常化、本来のあるべき姿に戻る御世だと期待しております。

    令和が1日でも長く続来ますように。

  • 天皇陛下の国民の中に入っていくというのは天皇陛下が皇孫時代、つまり、浩宮さまと呼ばれていた時からだそうです。
    天皇陛下のご学友がお話してくださった記事読みました。
    つまり、学習院時代から自分なりの国民に寄り添い、国民と触れ合うことを考えて実行されてきたのだと思います。
    昭和と平成という時代を昭和天皇、上皇陛下の近くで見てきた結果が今の令和。
    令和が長く続いてほしい。

  • 令和になり妃殿下の
    顔が平成と違い天と地ほど
    違う皇室も一般社会以上に
    足の引っ張りがあるか
    平成がなければ良かった、思う
    私だけでしようか

    • 私は平成をなかったことにしようと思えません。
      皇后陛下が入内したのも、敬宮さまがご誕生したのも平成だからです。
      だから、平成を否定できません。

      • 14:32 さま
        ほろほろ様が仰っている平成と云うのは、美智子と紀子の存在の事だと思います。
        平成と云う時代に美智子と紀子と云う悪魔の様な皇后や妃がいる時代で無ければ
        良かったと云う意味では無いでしょうか ⁉︎



  • 国民とともに、国民に寄り添う皇室像は先代から受け継がれてきたものですね。それぞれの時代に合った皇室でありたいですね。令和も二年目となりましたがコロナで世界中が翻弄され人と人との、行き来もままならない現状があります。その状況に置かれても両陛下には各種団体の代表者からのご進講をポジティブに受けられておられます。国民の中に入って行けないなかにおいて、国民のことを御心配なさってのことと思います。天皇陛下の皇后陛下雅子様を気遣われるお姿に、雅子様を天皇陛下と平等に、というような動画で、気づくことがあります。令和流とでもいうべき両陛下にしかおできにならないことも期待し、祈念しております。天皇家の弥栄を御健勝をお祈りしてます。

  • 天皇皇后両陛下は、本当に勤勉で在られ、学ばれた事を模索されながら、
    国民の生活向上の為に生かそうと ご努力なさって居られる姿勢が伝わってきます。

    そのようなお姿を見て 国民は更に敬愛の念を深めたり、勇気付けられたりしております。
    コロナを始めとし、いろいろな困難に直面なさり 大変かと存じますが、
    国民も天皇皇后両陛下と共に令和の時代が良い時代になるように歩んで行きたいと思います。

    天皇皇后両陛下に於かれましては お健やかで在られ、
    令和の時代が少しでも長く続く事を願って止みません。

  • 誰かのコピーでもない。皇族にもその時代時代に合った公務があっていい。
    今の天皇陛下と皇后陛下を見てると(フェミニストは激怒するだろうが)「夫唱婦随」?という言葉がいい意味で似合っている。ただ一方的に付き従っているのじゃなく互いに尊重しあってるように見える。

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